はじめに

「宿題をやらせようとするとパニックになる」
「泣き叫ぶ子どもを前に、自分も泣きたくなる」
保護者やママ友からよく相談されます。
私も長女が小学校に入学してから、宿題をさせることの大変さを肌で感じました。
世の中の保護者の皆様、毎日本当にお疲れ様です。
正直、自分が保護者の立場になるまでたった1枚のプリントを終わらせることがこんなに大変だとは思っていませんでした。
「宿題」は家庭にとって大問題だということに気づいた今、この記事を書かずにはいられません。
現役教員として、そして一人の母として、私は何百人もの親子を見てきました。
その経験から断言できるのは、**「宿題のために、親子の絆を削る必要は一切ない」**ということです。
今は令和。教育のキーワードは**「個別最適化」**です。
一律の宿題に振り回されるのではなく、わが子に合ったスタイルへアップデートしていきましょう。
この記事を読んでほしい人

- 宿題のたびに激しい癇癪を起こす子を抱え、夜が来るのが憂鬱なママ
- 「先生に言われたことは絶対」と、真面目さゆえに自分と子どもを追い詰めている方
- 学校では「いい子」なのに、家でだけ爆発する子どものギャップに悩んでいる方
- 宿題のせいで子どもを叱り続け、自己嫌悪に陥っている方
宿題の癇癪は「やり方」ではなく「担任との調整」で解決する

宿題で癇癪が起きるのは、子どもの努力不足ではありません。
出された宿題の量や質が、その子の「今のキャパシティ」に合っていないだけ。
いわば、サイズの合わない靴でマラソンを強いられている状態です。
今の教育現場では、一人ひとりに適した学びを行う**「個別最適化」**が推進されています。
結論👉宿題の癇癪は「やり方」ではなく「担任との調整」で解決する
つまり、全員が同じ量をこなす時代はもう終わっているのです。
この記事をシェアする理由

私自身、親の立場になって初めて、毎日宿題をさせることの本当の大変さを知りました。今、宿題バトルで疲れ果てている多くのママたちへ、どうしても伝えたいことがあります。
教師として100人以上の子どもたちを見てきた経験、そして親として3児を育てているリアルな経験からわかった「宿題への向き合い方」をシェアさせてください。
この記事を読むことで、ママやパパの心にのしかかっている「やらせなきゃ」という重圧が消え、以下のような「穏やかな日常」を取り戻すヒントが見つかることを願います。
- 宿題による親子バトルが激減し、夜の時間が「笑顔の団らん」に変わる
- 「先生に申し訳ない」という呪縛が解け、自信を持ってわが子の味方になれる
- 子どもが「自分に合ったやり方」を知り、学びへの意欲と自信を取り戻せる
「今日はしません」もOK

私は、「今日は宿題できませんでした」「しばらくやりません」もOKだと思っています。
「宿題を出さないなんて、先生に失礼かも」と不安になる必要はありません。
しかし、教員側の本音はこうです。
1. 教師は一人一人の「限界」を把握しきれない
担任は、クラス全員に平均的な量の宿題を出します。
個別最適化といえど、1人で30人見ている担任が一人一人の宿題の量を調整するのは無理。どの子がどれくらい疲れているか、書くことにどれほど苦痛を感じているかは、家での様子を見ているママ・パパにしかわかりません。
「うちの子には多すぎます」という報告は、担任にとって実は「ありがたい情報」なのです。
2. 「完遂」よりも「学習嫌いにならないこと」が重要
宿題を無理やりやらせた結果、勉強そのものが嫌いになったり、不登校のきっかけになったりすることは、教育上最大の損失です。
それなら「1問もやらずに早く寝る」ほうが、翌日の学習意欲につながります。
3. 担任は「家庭の判断」を尊重したいと思っている
多くの教師は、家庭での平和を第一に考えています。
「お母さんがこう判断したなら、それでOK」と、柔軟に対応したいと考えている先生がほとんど。
一人一人の量を変えて出す余裕がないから、一律に出しているだけなのです。
具体例:担任を味方につける「連絡帳」の書き方

角が立たず、かつ先生に「このお母さん、しっかり考えてるな」と信頼される魔法のフレーズです。
① 「今日は休みます」と伝える場合
「いつもありがとうございます。今日は学校で全力を出し切ったようで、帰宅後から癇癪が強く、親子共に限界を感じております。本人の心の健康を最優先し、今夜の宿題はお休みさせていただきます。 明日また前向きに登校できるよう見守ります。」
② 「量を減らします」と提案する場合(おすすめ!)
「最近、宿題の『書く量』が負担となり、学習への拒絶反応が出ています。しばらくの間、家庭の判断で漢字は3回ずつに、算数は半分のみに取り組む形に調整させていただきます。 本人が『これならできる』と思える量を優先したいため、ご理解いただけますと幸いです。」
③ 「やり方を変えました」と報告する場合
「本日は書くことが難しかったため、計算カードの答えを口頭で確認する形に替えました。 形式は変わりますが、学習内容は確認しております。」
注意点:周りの子にはバレない方がいい

「宿題をしなくてもいい」という対応は、クラス全体の公平性にも配慮が必要です。
お子さんが
「俺は宿題ないんだ!」
「いいだろ!」
と周囲に宣言してしまうと、担任としても対応に困ってしまいます。
そのため、
「これはお家の人・先生・あなたの3人だけの秘密のきまりごと」
と伝えておくことをおすすめします。
提出の仕方については、
- 名前だけ書いて提出する
- 提出物の一番下にそっと出す
- 職員室に直接持っていく
など、担任と事前に相談するとスムーズです。
最近はこうした配慮が必要な事情を、子どもたち自身も意外と理解してくれることが多いと感じています。
結論:ママの笑顔が、子どもにとって最高の教育環境
宿題を完璧に提出させることよりも、
ママがニコニコして「お帰り」と言える環境の方が、
子どもの脳の発達にとっては、何倍も大切だと私は感じています。
担任の先生は、あなたの敵ではありません。
一緒に子どもを支えるチームメイトです。
宿題を減らすこと、あるいはその日やらないことは
「逃げ」ではありません。
もちろん、宿題をさせない=だめな親でもありません。
「うちは、この量でいきます」と決めることは、わが子に合った最適な学びを選ぶということ。
日々、真面目に向き合っているママたちの心が
少しでも軽くなりますように。
