最近さ、小学校も本当に人手不足ってニュースでよく見るよね。
うちの子の学校も担任がどんどん忙しそうで…先生って大変だなって思うわ。
そうそう。現場、本当にギリギリで回してるところ多いよ。
でもね、その分“採用枠は増えてる自治体”もあって、今は受ける側には少し追い風なんだよね。
あ、あの…すみません。今の会話、ちょっと聞こえてしまって💦
もしかして小学校の先生ですか?
実は、私も教員採用試験を受けようか迷ってて…。
“今がチャンス”って話、すごく気になって…。
教員志望の学生さん!?初めまして!!
現役で働いてるからこそ感じるけど、今は本当にチャンスだよ。
もしよかったら、面接のポイントとかもお話しするよ〜。
Shimapeは引越し等で3県の教員採用試験に合格してるんだよ!
学生さん!ラッキーだね⭐️
周りに相談できる人いなくて悩んでたんです。
ぜひ教えてください!!!
もちろん!
教員採用試験を取り巻く状況と面接のポイントを解説するね。
はじめに
ニュース等でよく取り上げられていますが、最近は本当に教員不足です。
どの業界も人手不足と言われますが、教員ほど切迫した人手不足の業界はほぼないのではないでしょうか。
私も「教員免許もってて学校に勤めてない知り合いいない?」とか「先生の旦那さん教員に戻れない?」とか毎回聞かれるなど、現場では日々人手が足りていないことを実感しています。
そんな中で毎年行われる各自治体の教員採用試験。
定員割れして追加募集を行う自治体も増えてきています。
一昔前は倍率が高くて教員になるのは至難の業でしたが、今では自治体側から「ぜひ教員になってください」と言われている状態です。
私はこれまでに3回教員採用試験を受験し全て合格しました。
最近の教員採用試験のポイントは、受かる人より落ちる人を探している印象です。
今回は私の経験を基に、教員採用試験の面接のポイントを解説します。
この記事を読んでほしい人
- これから小学校の教員採用試験を受験しようと思っている学生さん
- 教員免許をもっているから、小学校教員に転職しようと思っている社会人の方
- 小学校教員採用試験の面接対策に不安をもっている方
1人で悩んでいる方へ、少しでも助けになれば幸いです。
◆ 面接官が本当に見ているポイント
答えの内容よりも、まずは以下の3つ。
- 明るさ・表情
- ハキハキ話せるか
- おどおどしていないか
「この人となら働きたい」と思ってもらえるかが勝負です。
結論👉内容に自信がなくても、第一印象とコミュニケーション力でカバーできます。
◆実際内容は見ていない
「どんな学級を作りたいか」「保護者対応はどうするか」語れないのは当たり前です。
特に大学生で初めて受験する場合、内容に差はほとんど出ません。
ここで覚えていてほしいのは、“面接官は落とす人を探している”ということ。
目的は合格すること。つまり落ちなければ良いんです。
ということは、小学校教員の採用試験では、普通に面接官とコミュニケーションが取れれば合格します。
逆に「ん?」「この人大丈夫かな?」と印象に残ってしまうと不合格のリスクが高まります。
ありきたりな内容でもいい。自信をもって面接官に思いを伝えましょう。
◆ 3つの柱をもっておく
とはいえ、最低限以下の3つの柱を自分の中でもっておくとよいです。
- 志望動機
- 目指す教師像
- 長所・短所
この3つの柱をしっかりもっておくことで、想定外の質問にも一貫して答えることができます。
例えば
- 小学生の頃、勉強が苦手だったが、6年生の時の担任の先生の授業がわかりやすく、その先生に憧れて小学校の教員になりたいと思った。
- 独りよがりにならず、チームで子どもを育てていける教師になりたい。
- 長所は人から教わったことを素直に実践できること。短所はせっかちなところ。
だとします。
この3つをブレずにもっておくと、
「保護者からの厳しい意見にどう対応しますか?」という質問に対しては、
「まだまだ勉強不足のため、保護者から厳しい意見を頂くこともあると思いますが、真摯に受け止められることは受け止めて改善していくとともに(③)、1人で抱え込むことのないよう、学年主任をはじめ、先輩の先生方に相談しながら(②)一緒に子どもを育てていくという共通認識を保護者ともつことができるようにしていきたいです。」
というふうに派生させることができます。
◆志望動機の例
例文をいくつか紹介します。
そのまま使うのではなく、これを参考に自分の思いを伝えてくださいね。
◆①子どもが好き・教育に関わりたい
【例文】
私は子どもと関わることが好きで、子どもたちから相談やおしゃべりを気軽にしてもらえることが多く、その信頼関係の築きやすさが自分の強みだと感じています。
その背景には、相手の気持ちを丁寧に受け止め、慎重に言葉を選ぶ性格があります。
この「安心して話せる雰囲気づくり」を教育現場で生かし、子どもが困りごとを一人で抱え込まない学級づくりをしたいと考えています。
また、学習面でも小さな成功体験を積み重ねられるよう、子どもに合わせた支援を意識して取り組んでいきたいです。
貴自治体の○○という教育方針に共感し、自分の強みを発揮したいと考えています。
◆②経験を活かす
【例文】
以前教員として勤務した経験から、もう一度教育現場で力を尽くしたいと考え志望しました。
多忙な中でも、子どもたちと向き合い、成長を支えることにやりがいを感じていた自分がいることに気づきました。
前職の経験で得た、学級経営・保護者対応・個別支援などの実践力を活かし、これまで以上に子どもに寄り添える教師を目指します。
特に貴自治体が取り組む○○(例:特別支援教育の充実/働き方改革など)に強く共感し、チーム学校の一員として貢献したいと考えています。
◆③子育て経験を活かす
【例文】
私は自身の子育てを通して、子どもの成長のペースや気質は一人ひとり全く違うことを実感しました。
その経験から、相手の気持ちを丁寧に受け止め、その子に合った関わりをすることの大切さを学びました。
この視点を教育現場で生かし、子どもが安心して挑戦できる学級づくりに貢献したいと考え、志望いたしました。
◆④教育課題への問題意識からの志望
【例文】
家庭で十分に気持ちを受け止めてもらえず、不安を抱えている子が身近にいたことから、「安心できる大人の存在」の重要性を実感しました。
私は子どもの気持ちを丁寧に聞くことが得意で、その子に合わせた関わりができます。
学校で、子どもが安心して成長できる居場所づくりに貢献したいと考え、志望しました。
その他、特別支援に関心があったり、尊敬する先生がいたり、志望動機は様々です。
◆ 目指す教師像の例
- 子ども・保護者・同僚と丁寧に関わる
- チームで動ける
- 子どもの変化を見逃さない
- 自ら学び続ける姿を見せられる
「具体的にどの場面でそうしたいか」を1つ添えると、さらに評価UP。
◆ 長所・短所の答え方
長所 → 仕事で役立つもの
短所 → 裏を返せば長所にもなること
例:短所「慎重すぎる」
→ 「先々を考えて、危険や失敗、トラブルを事前に防ぐことができる。」
短所は弱みを言う場ではなく、**“いいところをアピールする場”**にしましょう。
◆ “自信ありげに見える”だけで合格に近づく
内容より、態度が強いのが教採の面接。
- 背筋をのばす
- 語尾をはっきり
- 3秒で答えられない質問は 「少し考える時間をいただいてもよろしいでしょうか」でOK
「堂々としている人」は、内容に多少の穴があっても大丈夫です。
◆ 控室~退室までで印象が変わる
- 控室でも姿勢を崩さない
- 入室の第一声をハッキリ
- 目が泳がないよう注意
このあたりは実はけっこう見られています。
“人前に立つことに慣れている人”という印象を与えると強い。
◆ まとめ:あなたの“普通”こそ価値になる
面接は「完璧な答え」を求められているわけではありません。
素直さ・明るさ・誠実さ。
この3つが伝われば、経験が少なくても十分に合格できます。
直前はやっぱり緊張するけど、
「初対面の人とちょっとお話ししに行く」と私は考えてるようにしていました。
なるほど!
面接の基本的な考え方が少しわかったような気がします。
保護者の立場でも
素直さ・明るさ・誠実さはすごく大事だと思う!!
あなたの“普通”が、他の受験生にはできない大きな強みです。
肩の力を抜いて、あなたらしく話して大丈夫。
採用試験、いい結果になりますように。



